努力して新卒で内定を貰い「この会社に働けば!」と期待していたのにも関わらず、いざ働いてみるとしんどくて辞めたいと悩んだりしていませんか?
周りに相談しても1から3年は働くべきとよく聞く意見に従い、仕方なく働いてメンタル、身体を壊してしまう人も多いです。
確かに1年間を頑張って働ければ、それなりのビジネスマナーや仕事スキルは身につきますが、実は転職したほうが続けるより将来的にメリットがある場合があります。
今回はそんな新卒だけど仕事を辞めたいと考えている方へ転職のメリットや再就職の道のり、円滑に仕事を辞める方法などについて紹介していきます。
まずは、なぜ苦労をかけて新卒で入社したのに辞めたくなる原因や理由について解説していきます。
新卒でも仕事を辞めたくなる理由3選
主に新卒の社会人が仕事を辞める理由は
- 仕事のやりがいがない
- 人間関係が悪い
- 給料が少ない
などなどの3つが大多数を占めます。
仕事のやりがいがない
自分の希望している部署でないところに配属されたり、想像して楽しみにしていた仕事とは違った場合です。
入社すれば自分の希望する部署に絶対に配属されるとは限りません。
ただし、理想を高く持っていたり、将来のキャリア形成をしっかりしているほど仕事にやりがいを見つけることができず、退職してしまう傾向があります。
また、希望の部署に入れたとしても、部署内の仕事すべてがやりがいを感じれるという可能性は少ないでしょう。
こういった、やりがいを少ないと感じる仕事業務が多いかつ、理想を高く持っている人ほど理想と現実のギャップの差が激しいのでどうしても退職の選択を選ぶ傾向が高いです。
人間関係が悪い
職場の人間関係でも様々な問題があります。
パワハラやセクハラで仕事を辞めようと決意する人もいるでしょう。
また、パワハラなどではなくても、同僚や上司との気が合わなかったりしても、会社を辞めてしまう傾向もあります。
人には合う合わないの不向きがあるということです。
出会った人すべてと良好な関係を築けるはずありませんし、全ての人と仲が悪くなるということもありません。
こういった性格のずれは、積み重なっていくことで、無視することのできない大きなストレスになっていきます。
このストレスに我慢ができなくると、退職という選択になりやすいです。
給料が少ない
給料が少なすぎれば、その仕事に対してやりがいがあろうが続けるのが難しくなります。
やりがいが強い程、仕事でも「自分のため」と業務をこなせます。
ただ、明らかに給料が低かったり、サービス残業を上司から命じられたりすると、たとえやりがいがあっても仕事を続けるのは難しくなります。
特に、給料が良いから入社したのに、蓋を開ければサービス残業がほぼ毎日ある職場だった場合など、入社した目的と現実にギャップが生まれるので辞めてしまう理由になることが多いです。
また、給料や安定重視で入社した人は
頑張ったにも関わらず給料が安い=もっと評価される会社に転職するべき
と考えて仕事を辞める人も多いです。
新卒で仕事を辞めた時のデメリット
新卒で仕事を辞めた際にどのようなデメリットがあるのか紹介します。
仕事を辞めるには覚悟とその準備が必要なので「仕事を辞めるということはこういうこと」と把握しておきましょう。
転職活動の期間は給料がない
当たり前ですが仕事を辞めてしまうと、無職ということになるので収入がゼロになります。
実家暮らしであれば、まだ寝るところがありますが、一人暮らしの場合どうしても貯金がないとお金の面で苦労するかもしれません。
もし、新しい再就職先が長引いた場合、バイトをしながら転職活動しないといけなくなることが多いです。
ベストはある程度、貯金をためておくことと、生活費の節約していくのが良いでしょう。
転職活動を積極に行うほど、交通費や面接時間が昼頃だと外食しないといけない場面など出費が増えます。
転職を目指すのであればある程度の節約は覚悟しておいてください。
出世コースが険しくなる
新卒と第二新卒であると、新卒の方が評価が高くなりやすいです。
転職の場合は即戦力を上司からも期待されていますが、新卒の場合ですと研修期間があり、これから経験を積んでいってほしいという、根本的な評価の仕方が変わってきます。
もちろん、会社によっては第二新卒だからこれからという新卒に近い評価をするところはありますが、基本的なビジネスマナーなどはできて当たり前のところが多いのが現状です。
転職を考えるのであればビジネスマナーは最低限マスターしておかないといけません。
転職先でも問題がないとは言えない
転職して働く環境が変わったとしても、職場が良くなるとは言い切れません。
結局、やりがいを求めて転職しても前職と同じようにやりがいを感じない場合もありますし、人間関係もサービス残業の量も前職と変わらない可能性があるということです。
大学生のように簡単にインターンに参加できるわけないですし、しっかりと自分の応募する会社をリサーチしないといけません。
転職した職場環境が悪くても自己責任ということは覚えておいてください。
業界によっては転職が難しい
業界によっては転職が難しいところがあります。
反対に転職しやすい業界も存在します。
転職を望む業界の人が足りているのであれば、転職にもそれなりの努力が必要になってきます。
結局は転職したい業界を絞れば絞る程、自分の望む職場は見つかるかもしれませんが内定を貰うまでの道のりは険しくなるということです。
転職先では周りと馴染む努力が必要
転職先でも馴染む努力は必要にです。
特にあまりコミュニケーションが得意でないという方は苦労するかもしれません。
特に同い年なのに、仕事では自分より先輩がいるパターンも考えられますので、状況によってはいろいろ考えながら転職先の人とは関わっていかないといけないでしょう。
転職先に勤めるということは、新入社員になる事と同じなので、周りの人すべての人が先輩になるということを覚えて置く必要があります。
しかし、ここまで散々、新卒で転職するデメリットを上げてきましたが、実は転職することで得れるメリットもあります。
次に新卒での転職のメリットも解説するので、デメリットを前提にして、それでも転職するべきかどうかの参考にしてみてください。
新卒で仕事を辞めた時のメリット
転職で得れる主なメリットは、
- 本当に良いと思える仕事に就ける
- 健康になる
- 狙っていた会社で働けるチャンス
- 実はキャリアアップになる
のように、4つになります。
本当に良いと思える仕事に就ける
転職するデメリットで職場が変わっても良くなるとは限らないと紹介しましたが、その逆もあります。
転職することで、今までつまらなかった仕事にやりがいを感じることも可能だということです。
仕事に対しての不満が
- やりがいがない
- 給料が安い
- サービス残業が多い
- 人間関係がしんどい
などのように、転職を決めた理由を改善できるようになるかもしれません。
いわば、今の仕事が嫌なのであれば一番の転職するメリットと言えるでしょう。
健康になる
転職をすることで今の仕事でのストレスや忙しい仕事から解放されるかもしれないということです。
もちろん、転職しようとしている業界にもよって、忙しいや厳しいなどはありますが、少なからずその部分を考慮して転職活動をすれば、十分に防げる可能性が高いということです。
今の職場が
- 朝から夜遅くまでの仕事だから睡眠が十分にとれない
- がやがや言われる上司
のようなストレスと離れることができるのでメンタル、身体の部分で健康になれる可能性は高いでしょう。
パワハラなどを行うブラック企業に勤務している人はストレスから鬱になったり、身体を壊してしまうパターンも多いので早々に転職活動を考えたほうが良いでしょう。
特に自分の体は一番の資産なので、身体に限界がきているのであれば大きな転職する理由の一つになるでしょう。
狙っていた会社で働けるチャンス
新卒の時に内定を貰えず一度諦めた会社から、転職活動では内定が貰える場合があります。
また、転職の場合は新人研修などのコストもかかりませんので、幅広い業界の会社が求人広告を出しているのが現状です。
新卒就活生の時は「この仕事したいけど求人がない」または、落とされた会社でも、もしかすると転職できるチャンスが眠っているかもしれません。
実はキャリアアップになる
もし今現在の仕事がつまらなく、ダラダラこなしているのであれば、自分がやりがい、または得意な分野の業界に転職したほうが将来的なキャリアアップに繋がります。
ダラダラ仕事をしていても実績は残せないので、先のことを考えると昇給するのが難しいです。
それよりは、やりがいのある職業に転職してバリバリしていたほうが圧倒的に昇給にも繋がりますし、キャリア構築にも役立ちます。
実績を残した後に、さらに上を目指すために転職サイトに登録すれば、好待遇で別会社からヘッドハンティングされるパターンもよく起こります。
適当にこなす仕事しか現在の会社にないのであれば、サクッと転職してバリバリ働けるところに行った方が将来的に良いでしょう。
転職すべきか10分でわかる簡単な方法
転職のデメリットとメリットを上げてきましたが、まだ転職しようか迷っている方は多いのではないでしょうか?
転職するかはいわば人生の分岐点になる選択になるので、慎重になりすぎる場合もあります。
そこで、紙とペンを使い、たった10分で転職すべきかどうか判断できる方法を一つご紹介します。
ぜひ、迷ったときには客観的な判断ができるのでおすすめです。
また、勢いで転職しようと考えている方にも、一度クールダウンのためにこの判断方法の実戦をおすすめします。
実戦は以下の4ステップです。
- 紙を二つに折る
- 片側に嫌な事を書く
- 片側に良いことを書く
- 判断する
この4ステップを踏むことで自分が転職すべきかどうか客観的な判断ができるようになります。
それでは一つずつ解説していきます。
1ステップ 紙を二つに折る
まず紙(ルーズリーフでも可)を縦ても横でもいいので好みに半分に折ります。
後に紙に文字を書いていくので、紙のサイズ的にB5またはA4のサイズがあれば十分でしょう。
とりあえず、紙の面積が半分で分けれるように折り目を付けてください。
2ステップ 片側に嫌な事を書く
折った紙の片側に今現在の会社に感じているストレスや不満点を思いつく限り書いてください。
サービス残業が多いでもいいですし、人間関係、給料や上司の悪口などできる限り多く、集中して書くようにしていください。
紙に書くというのは自分の考えを整理できる便利な方法ですとりあえず書きまくりましょう。
後で見返すので読める範囲で殴り書きするぐらいの気持ちで書いてもらって構いません。
3ステップ 片側に良いことを書く
次にあなたが会社に良くしてもらいることを書いてください。
また、仕事に対してのやりがいなども書いていきましょう。
もしかすると、会社に不満が爆発しかけの人はこの作業に時間がかかるかもしれません。
もし、不満を書いたときにイライラが詰まるようでしたら、深呼吸を行い気持ちを落ち着かせて書いていきましょう。
4ステップ 判断する
紙に会社の不満と良いところが書けたら、その紙をみて判断すれば、客観的に転職するべきかどうかわかってきます。
良いところが不満の数より多ければ、転職しなくても十分やっていける可能性が高いということですし、反対であればあなたはかなりストレスが溜まっているから転職したほうが良い可能性が高いとも読み取れます。
この判断をするときの注意点なのですが不満点が多かった場合に、できるだけ冷静に不満点を見直さなければなりません。
一度「この不満点はどこの会社にでもよくあることなのか?」と自分に問いただしてください。
この時に「はい」なのであれば転職するよりも、今現在の職場を上手く馴染めるようしたほうが良いです。
どこに転職しても同じ可能性があるからです。
冷静に判断していきましょう。
退職から転職までの過ごし方
まずは、転職すると決めたのであれば転職活動を第一に優先してください。
金銭的なこともあるのでアルバイトをしてもらっても構いません。
ですが、アルバイトに集中しすぎて転職活動がおろそかになってしまうと元も子もありません。
また、あまりフリーターの期間が長すぎてしまうとどうしても、会社側から「何か問題があった」「不真面目?」などの疑問を抱かれ転職活動が不利になってしまうことがあります。
まずは、アルバイトをするにしても、ちゃんと転職活動をしていると理解してくれているところを選ぶようにしましょう。
もし、貯蓄があったり、実家暮らしで転職活動に専念できるのであれば、今後自分が仕事をしたい職場にはどんなスキルや資格が求められているのか把握し、勉強するといいでしょう。
もちろん、アルバイトしている方も合間合間に何かしらのスキルや資格の勉強をしていれば転職に活かすことができます。
中途採用で求人広告を出す会社は即戦力を求めているので、入社した際に即戦力になれるような準備をしておきましょう。
転職できるまでの期間は?
どれくらい転職活動をしなければいけないのかというのは誰もが気になる問題だと思います。
ただ、転職できるまでの平均はとこのくらいの期間と言い切ることはできません。
なぜなら、人それぞれ転職したい業界も違うだろうし、何よりその人それぞれが持っているスキルも違うから柄です。
業界にもよりますが、特定の資格を持っていたほうが転職が有利に働く会社もありますし、そうでない会社もあります。
転職がどれくらいからかというのは、
- 一度自分を見つめなおし自分がどの程度の戦力になるのか
- どの業界に転職したい
- 資格はどれくらいか
- 仕事に活かせる活かせる経験があるか
のように変わってきます。
期間にこだわるよりは、いかに会社から求められる戦力があるかを意識したほうが良いでしょう。
転職で周りや親の目が気になる方へ
転職でそこまで人の目を気にする必要はないでしょう。
それよりも、将来も適当に考え「転職したい」と口だけ言って行動しない期間が長い人の方が周りの目は痛いでしょう。
- ブラック企業だから
- パワハラ、セクハラ
- サービス残業多すぎる
などのような理由で辞めたと伝えても、周りや親も特に反対はしないでしょう。
むしろ、反対されるれば、かなり現状いる環境が危ないともいえます。
また、やりがいのある仕事をしたいやキャリア構築をしたいという理由の場合などは、どうしても周りや親から「甘えすぎ」など言われるかもしれません。
結果、転職が成功すれば過ぎてしまう話ではあるのですが、もしこういった発言がストレスになるのであれば、転職を終えてかっら伝えてしまえば誰も文句は言わないでしょう。
もし、実家に住んでいる場合は、転職活動を隠しきるのも難しいので早めに親と相談するのが一番です。
新卒が円満に退職する方法
いざ転職を決意した時にためらってしまうのが、退職をいかに円満、平和的にしたいかです。
- 無理に引き留められる
- 怒鳴られる
- 退職を許してくれない
という風に、上司が怖かったり、いじわるであればいろいろな不安がよぎるのではないのでしょうか?
そこで、ここではどうやって、平和的に退職ができるコツをご紹介します。
主に、
- 辞める理由
- 伝えるタイミング
の2つを中心に解説していきます。
辞める理由
まず辞める理由でしたら、あまり会社に対して不満はないように伝えるのがベストでしょう。
かといって1年目ではどうしても上司からも「まだ働いたほうが良い」などと言われます。
辞める理由というより、まずは引き留められてもしっかり断わり切ることが大切になります。
一度、辞めたいと伝えてしまうと、今後仕事を続けててもどうしても評価が上がりづらくなるでしょう。
でしたら、潔く退職を貫き通すことが大切です。
もちろん辞める旨を伝える時は少なからず、ダイレクトに退職理由を言うのではなくオブラートに包んで伝えることが大切です。
注意点としては、嘘の理由などは問い詰められた時にボロが出るので辞めてください。
案外、「辞めます」と言って「はい」で終わるのは珍しいパターンです。
必ずと言って「あなたのことを心配して」「人が足りない」などの理由であなたに残るという選択肢を提案してきます。
もし残る提案をされた時は「すみません。もう決めたことなので。お気持ちはありがたいです。」のように少し強引でもいいので断り切りましょう。
また有給が取れるのであれば、しっかり有給消化も含めて辞めるタイミングを相談してくださいね。
伝えるタイミング
伝えるベストなタイミングとしてはいくつかあります。
それは以下の4つに当てはまるタイミングがベストでしょう。
- 辞める2か月半前
- 繁忙期は避ける
- 伝えるのは手が空いている時(仕事終わりなど)
- 伝える前に「相談があります」とアポを取っておく
また、もしあなたが周りを気にするのであれば、会議室などの個室で相談できるところを用意、またはしてもらうのが良いでしょう。
また、法律的には2週間前に伝えれば大丈夫ですが、引継ぎと会社と譲歩して辞める期間を考えて2か月前がベストになります。
伝える際には1か月半後に辞めると伝えて、譲歩として2か月後にするという選択肢もありです。
退職を伝えるのは重要な事なので、できるだけ上司の手が空いている時にしてください。
そして、あなたが気にならないのであればそのまま伝えてもいいですが、周りの目などを気にするのであれば会議室など別室で話をする場を設けるといいでしょう。
第二新卒で求められること
第二新卒に対し会社が求めているのは基本的なビジネスマナーです。
後は、経験など行かせれるものがあれば、より良いでしょう。
会社側が中途採用を取り入れるメリットの大きな理由は、研修などでお金をかけなくてもそれなりに働いてくれるという点です。
経験が例え足りなくてもビジネスマナーだけはしっかりとマスターしておくと、転職活動を成功に近づける基本になるでしょう。
最後に、、、転職は慎重に
新卒で退職し転職活動を行うのはすごく大変です。
ただ、その大変さを乗り越えれた後には、やりがいをもって仕事ができたり、キャリアアップにも繋がります。
まずは、本当に転職するべきかどうかを考えてください。
そこから、自分がどのような仕事をしたくて、どのようなスキルや資格が不足しているのか考えてみましょう。
後悔のない転職を目指していきましょう。