- 上司の暴言に耐えられない
- 暴言にどう対処したらいいのか?
- 暴言を吐かれた上司をやり返す方法を知りたい
今の時代、企業もパワハラなども気を付けていることが多いです。
令和元年には、上司の暴言などのパワハラを厳しく取り締まるのを義務化する法律(パワーハラスメント対策が事業主の義務化)も成立しました。
職場でハラスメントを受けたことがあるという回答も31.4%に上っています。(厚生労働省のアンケート)
今のままだと「暴言を吐かれてもう限界…」という人もいると思います。
理不尽な暴言を吐く上司に対しては順序を踏んで、あなたが優位になるような対処法を行っていきましょう。
この記事を書いた人
菊池優香。1991年生まれ。退職代行で7年勤務。今まで退職したい人や職場でのトラブル、ブラック企業を担当。仕事の辞め方、職場の悩みの解決をアドバイス。新入社員から中高年、女性特有の問題までフォロー。
職場で上司からの暴言に効力のある対処法
まずは冷静に対応する
まず、上司に暴言を吐かれてもかんしゃくを起こして言い返したりしてはいけません。
上司から暴言を吐いているので、仮にそのあと仕事をしなかったとしても、辞めさせることはできませんし、給与を払う義務が会社側には生じます。
仕事をいつも通りこなす
理不尽に暴言を吐かれている人は、この対処法は意味がないのかもしれません。
ですが、同じ業務をミスする、仕事のスピード遅いなどの場合であっても法的には問題ありません。
一時的な上司のかんしゃくで暴言があった場合はこれで解消されることもあります。
上司を避ける
上司の暴言が続く場合は、あなたを精神的に身を守ることからも上司を避けるようにしましょう。
ただ、ほとんどの仕事は上司とコミュニケーションをしないと仕事が成り立たなくなるので、あくまでも暴言を吐かれる頻度が少なくなるような避け方しかできません。
重要なプロジェクトなどは、上司に「報連相」が必要不可欠なので、あくまでも心理的ストレスを和らげる対処法になります。
信頼できる同僚・上司の上司にまずは相談
信頼できる同僚や、上司の上司、他部署の上司など、会社内部の第三者にまずは相談しましょう。
暴言を吐いたり、パワハラをする上司は、あなたのその状況もわかったうえで、暴言を吐いてきています。
大手の会社であれば、会社の相談窓口や労働組合があることもあると思うのでそのようなところに相談するのもいいです。
証拠を残す
方法としては、いくつかあります。
証拠にできるもの
- 同僚の証言
- メール、チャットの履歴
- オンライン画面の録画
- 動画の撮影
- 録音
しかし、同僚の証言は難しいと思いますし、証拠としても弱いです。
メールやチャット履歴も、暴言を吐くような人の多くは記憶に残らないように、言葉で直接行ってくることが多いので残っていない方も多いでしょう。
オンラインでのやり取りが多い方は、zoomや Google meetで打ち合わせをしている時に画面録画をするのではなく相手から見えない位置からスマートフォンで撮影しておくといいでしょう。
ただ、仕事中に動画を撮影するのは難しいと思うのでこれも現実的ではありません。
スマホで簡単に録音することができます。
暴言を吐きそうな直前で録音をするのではなく、仕事開始時や上司と会う前から録音をしておくことをおすすめします。
暴言を吐きそうになった時に録音をお返しするとばれることも多いですし、スマホの録音では少し音が出ます。
なので、録音機能をオンにした状態でポケットなどに忍ばせておき、常に録音状態にしておくことをおすすめします。
それに仮に1.2時間録音者としても暴言がなかった場合は消してしまえば容量も食いません。
もし、仕事でスマホを使うようであれば、古いスマホをもう一つ持っておき録音用としてポケットに入れておくのもいいでしょう。
上司の暴言を録音がかなり有効的
証拠をもっていれば今の状態が続いたり、今以上の状況になっても対処できます。
さらに弁護士の方も録音するように促しています。
録音することは法律的にも問題はありません。
証拠として有効的な発言
- お前みたいなやつは仕事辞めろ
- 君がいても意味がない
- 仕事に来なくていい
- 仕事をする資格はない
- ○○(上司の上司)に言いつけるぞ!
- アホ・ボケ・○ね!
- 見た目に対する暴言
- 価値がない
- 差別用語
このあたりの文言が入っていれば、訴えることはもちろんできますし、
労働基準監督者では電話はもちろん、メールやチャットでも相談できます。
こちらの動画がわかりやすいです↓
実際このように、職場の上司から嫌がらせを受けた場合に労働基準監督署に相談をし、仕事をしない期間も給料をもらっているような人がたくさんいます。
上司の暴言から逃げよう
まず、上司の暴言があまりにも度が過ぎているのであれば、退職して逃げてしまいましょう。
多くの人は「上司が変わるまで待つ」「仲良くなれるように歩み寄る」など、その職場の改善を考える人もいます。
ですが、こういった改善は時間もかかりますし、何より確実に改善されると言い切れないからです。
今の時代、やり方次第で退職後の労働基準監督署の整備も整っていますし、まずはその環境から逃げることをおすすめします。
令和2年6月から改正労働施策総合推進法が施行され、パワーハラスメントの定義
が法律上規定されたこと等を踏まえ、認定基準の「業務による心理的負荷評価表」に
パワーハラスメントを明示しました。出典:厚生労働省
ただし、その証拠になるかどうかを、労働基準監督署で相談して、判断してもらうようにしましょう。
また、今の環境に頑張りすぎると、うつ病などになってしまうリスクもあります。
うつ病になってしまえば、最悪キャリアに期間が空くことにもなるので、今後の転職活動に支障をきたしてしまいます。
なので、まず過度の上司の暴言が憎すぎる場合は、早め早めに、証拠を作って退職して転職を検討するのが良いでしょう。
会社を変える努力なんて無意味です
ですが、そういった他の人を助ける考えは不要です。
なぜなら、こういった環境を改善するのは、その会社のトップが経営方針から根本的に変えていく決断をしないと不可能だからです。
結局、暴言を言ってくる上司を退職または、異動に追いやったとしても人事の方針は変わりません。
なので、今と似たような人が評価され、他の暴言を吐く上司がそのポジションにつく可能性があるのです。
被害を受けたあなたが職場環境を変えようとする必要はありません。
労働基準監督署に報告することで監督署の方から会社に対して働きかけてくれます。
なので、まずは今の環境が変わることは諦めてまずは自分の身を守りましょう。
上司に何か言い返したいのであれば、その時も録音を
上司の理不尽な暴言などを冷静に、理屈で反論してみてください。
この時、決めつけて言うのではなく、質問として投げかけましょう。
言い切ってしまうと、あなたも暴言を吐いていることになるので、立場が弱くなります。
- なぜ、そんなことを言われないといけないのですか?
- 労働基準に違反してないですか?
- その発言はパワハラじゃないのか?
- 明らかに人としておかしくないですか?
- 私、何か悪いことしましたか?
質問をすることで問題がある上司であればさらに暴言を吐いてくることもあります。
それを録音しておくことで労働基準監督署に相談する時の証拠になります。
上司が過度な暴言を吐くのは「あなたに何を言っても許される」と潜在意識的に思っているので、まずそのイメージを払拭させましょう。
暴言を吐く上司をやり返すなら証拠で
直接的なやり返し方法ではありませんが、一番効力を発揮するのが証拠です。
証拠を集める
証拠がないといざ労働基準監督署に相談しても信じてもらえなかったり、退職時に失業保険給付金が少なくなったりするデメリットがあります。
なので、上司にやり返すとしても、まずはより信憑性のある内容にするために、できるだけ多くの証拠を残すようにしましょう。
暴言の場合は以下の集め方を中心に実践していくのがおすすめです。
- 暴言の録音(スマホかICレコーダー)
- 通話内容の録音
- ノートなどに日記を書く
- 精神科に診断書を書いてもらう
他にも同僚に目撃証人になってもらうなどありますが、基本的にはこの4つのやり方中心にたくさん集めていきましょう。
日記は「日付、場所、誰に、どんな時に、どんな内容の会話か」できるだけ詳しく書くと、説明する時に信憑性が増します。
退職理由に「会社都合」を狙う
退職する時は必ず労働基準監督署に相談をした後にしてください。
もちろん証拠も提出した後です。
また、一身上の都合でやめてしまうと、失業保険の給付が遅くなったり、有給取得ができなくなったり、会社を休んだ時間の給与も払われなくなってしまいます。
- 証拠を集める
- 労働基準監督者で相談する
- 労働基準監督者の指示のもと会社を休む
- 会社を辞める手続きに入る
この順番で必ず進めるようにしてください。
証拠を取るのが無理な場合やそこまでしようと思わない場合
証拠を取ることが仕事上不可能な場合や、そこまでしたくないという場合は、そのままやめてしまいましょう。
会社を辞める時は内容証明郵便で一身上の都合で会社を辞めると郵送するだけでやめることができます。
ただし、この場合だと有給消化がほぼしてもらうことができませんし、最後の数日間の給与ももらえないことが多いです。
また、失業保険の給付も遅くなることがあるので、それまでの収入がなくなってしまうことになります。
退職代行を使うことで、法的な手続きを踏んで一括でやめる手続きを行ってくれます。
- やめる日まで日割りでの給与の支給
- 現在残っている有給の完全消化
- 失業保険の給付をスムーズに行う
この手続きを行うかどうかで数十万円、人にとっては100万円以上の収入が変わることになるので、泣き寝入りしないでしっかりと退職手続きを踏むようにしましょう。
上司への仕返しより、退職して転職することを考える
しかし、それをしていても将来的なメリットは何もありません。
労働基準監督署に相談するか、金銭的に余裕があるのであれば弁護士に相談するほかやり返す方法はないと思ってください。
そして何よりも大事なのはあなたのこれからの人生です。
上司の暴言ばかりで頭がいっぱいになって、あなたの人生が有意義なものにならないのであれば本末転倒です。
次はこんな理不尽な会社に就職しないぞ!という気持ちで会社をメリットのある形で退職し転職活動を進めていきましょう。
この記事を書いた人
菊池優香。1991年生まれ。退職代行で7年勤務。今まで退職したい人や職場でのトラブル、ブラック企業を担当。仕事の辞め方、職場の悩みの解決をアドバイス。新入社員から中高年、女性特有の問題までフォロー。
【注意】転職エージェントの裏事情
やめとけ!使わない方がいい転職エージェント7選!と使わない方がいい人の特徴をまとめています。