仕事を押し付けられる人は少なくないです。
当然、会社には色々な人が在籍しているので、あなたに仕事を押し付ける人はどうしてもいます。
また、業務時間内に終わればまだ許せるものの、わざわざ他人の仕事で残業時間が増えてしまう事例も多いです。
そこで、本記事では仕事を押し付けられる人の特徴と、押し付けられた時の対処法を紹介します。
仕事を押し付けられる状況から抜け出したい方は参考にしてください。
この記事を書いた人
菊池優香。1991年生まれ。退職代行で7年勤務。今まで退職したい人や職場でのトラブル、ブラック企業を担当。仕事の辞め方、職場の悩みの解決をアドバイス。新入社員から中高年、女性特有の問題までフォロー。
仕事を押し付けられる人の特徴5選
仕事を押し付けられる人と、そうでない人がいるように、押し付けられる人には特徴があります。
まず、仕事を押し付けられて困っている人は、自分がなぜ押し付けられてしまうのか理由を知りましょう。
1.責任感が強い
仕事に対して責任感が強いと、それだけ周りからも信頼され仕事を任せられるようになります。
もし、あなたが仕事を頼むのであれば「責任感が強い部下」か「雑に仕事をする部下」のどちらにしますか?
ほとんどの人は責任感が強い部下を選ぶでしょう。
しかし、中には仕事に対して責任感があっても、押し付けられない人もいます。
仕事に責任感が強いだけで、仕事が押し付けられる原因と決めつけてしまうのは危険なのです。
責任感が強くて仕事を押し付けられる人は、他の要因もないか探していきましょう。
責任感が強いのはキャリアアップをする上で必要不可欠になりますし、せっかくの良い部分をなくすのはもったいないです。
なので、責任感を持たないようにするのではなく、他の仕事を押し付けられ特徴に当てはまっていないか確認してください。
2.Yesマンになっている
なんでも「はい」と言う人は仕事を押し付けられやすいです。
あまりにもYesマンになりすぎると、周りから「この人はなんでも引き受けてくれる」印象を持たれるからです。
特に、今まで「はい」と言い続けてきた人ほど、押し付けられる頻度が増えます。
しかし、仕事上でYesマンになるのは、結果的に押し付けられることになります。
自分のキャパ以上の仕事を引き受けている人はYesマンの可能性があるので要注意です。
3.許してくれる印象を持たれている
柔らかい印象を持っている人は、周りから「この人には何を頼んでも許してくれる」と思われやすいです。
なので、仕事を押し付けられるようになります。
「温厚な人」「優しそう」「いつも笑顔」とよく言われる人は、押し付けやすい印象になっている可能性があります。
また、柔らかな印象を持たれていると、仕事を押し付けられた時に突然断ったとしても「調子に乗っている」と印象を持たれやすいです。
押し付けられる現状を変えるには勇気が必要になってきます。
「○○の案件が残っていて…」「今○○しているので時間かかりそうです…」など遠まわしに断る方向の発言をするようにしましょう。
4.今まで引き受けてきた過去がある
今まで仕事を引き受けてきた過去があるので、今回もあいつに頼もう!とまた押し付けられます。
仕事を押し付ける人は、一度仕事を押し付けると何度も同じ人に仕事を押し付けるのです。
周りも仕事を押し付けているところを見ていれば、あなたに頼るようになります。
今まで多くの仕事を押し付けられてきた人は、仕事を押し付けられるのが途切れないのです。
1日でも早く断れる勇気を持ちましょう。
5.不安から引き受けてしまう人
仕事を引き受けなかった後のことを不安に感じて引き受けてしまう人は注意が必要です。
- 断ると怒られるかも…
- 仕事ができないと思われるかも…
- 社内で仲間外れにされるかも…
- もう仕事が来ないかも…
- 先輩からの圧…
このように感じて、引き受けているのであれば、押し付けてくる人はあなたの弱みにつけ込んでいます。
実際、仕事を1つ断ったくらいで会社を辞めることにもなりません。
それに、引き受けなかったことで仲間はずれにされたり、居場所がなくなるようであれば、いい会社ではありません。
今の職場はもうやめてしまった方がいいタイミングに来ているのかもしれません。
仕事を押し付ける人の対処法
仕事を押し付けられる現状を変えるのは、それなりの労力がかかることは覚悟してください。
というのも、人の印象というのは変えるのが難しいからです。
忙しいフリ、いっぱいいっぱいのフリをする
まず、簡単に仕事をこなしているように見えると、あなたに余裕があるように見えます。
仕事を押し付けられそうになったり、いつも押し付けられるタイミングが来た時は忙しいふりをしましょう。
遠まわしに断る癖をつける
先輩や上司に仕事を押し付けられる場合「出来ません!」「忙しいです!」とは言えないことも多いと思います。
「今○○の案件をやっていて…」「今やっているのが終わるのは○時になりそうです…」「これ終わってからになっちゃいます…」どういう風に遠回しに断る癖をつけていきましょう。
全てお断ることができなくても、中には相手が今すぐやって欲しくて「じゃあ他に頼むよ!」と言ってくるタイミングもあります。
それに、毎回OKしていると「あの子なら引き受けてくれる」と押し付ける的になってしまいます。
少しずつでいいので、押し付けられる仕事の回数を減らしていくようにしましょう。
キャパオーバーであることを把握する
今までできていたことでも、段階的にキャパの範囲を狭めていってください。
いきなり何でも断り始めると、仕事上問題があると思うので徐々にキャパを狭めることをおすすめします。
そもそも、仕事を押し付けられて、嫌になっていたりいっぱいいっぱいになっているのであればキャバオーバーです。
職場でうまく立ち回っている人は、必要以上に自分ができると見せていない人も多いです。
うまくサボっていたり、10のことができるのに7.8割でとどめている人も多いです。
必要以上に仕事をしてしまわないようにしましょう。
出来るだけ時間をもらうようにする
できるだけ遠回しに断るようにしても、無理に押し付けられることもあると思います。
例えば、今の仕事にかかる時間を少し多めに見積もって、押し付けられた仕事が終わる時間を細めに見積もって時間を指定しましょう。
今まで、今日中に終わる仕事だった場合は、終わるのは明日になると思いますけど大丈夫ですか?と言ってみたり、
この仕事が終わった後なので、午後になっちゃいます。
という風に、引き受けるのはいいけど、終わるのが遅くなる!というようにしましょう。
そうすることで相手も押し付けるのを諦めるかもしれませんし、押し付けられたとしても時間の余裕を確保できます。
他の人に手伝ってもらうことも考える
職場環境にもよると思いますが自分一人で全てやろうとせず、他に手伝ってもらえる人がいれば、積極的に手伝ってもらいましょう。
「○○さんにも手伝ってもらっていいですか?」と聞いたうえで引き受けるのもいいですし、中のいい人と一緒にする方向にもっていくのも1つの手です。
この時も今やっている仕事がまだ時間がかかるということをアピールするのもおすすめです。
仕事を押し付けてくる人は、今他の仕事をしているけど終わらせないといけない仕事を押し付けてきます。
なので、他の人とどうすることを提案してもOKがもらえる可能性も高いです。
20代前半は押し付けられたほうが良いこともある!
もし、あなたが20代前半で重要な仕事を押し付けられるのであれば、むしろ引き受けたほうが良いです。
なので、早めに重要な仕事を任せられることは将来の出世や、仕事を覚える事にもつながります。
そもそも、押し付けられているのではなく、新入社員や入ってきたばかりの人にはやってもらっている仕事なのかもしれません。
中には昔ながらの考えで、若手がするとみんなが認識している可能性も高いです。
完全にただの押し付けであれば、こき使われているだけですが、なぜ押し付けられているか裏側も把握するようにしましょう。
特に、体育会系の会社や現場仕事だと、一種のテストの可能性もあります。
あまりに押し付けがひどいならパワハラなので対策を
そういった場合は自分の市場価値を調べつつ、転職活動をしてみるのがいいでしょう。
しかし、転職は「新しい職場で馴染めるか不安」「また同じような状態になったらどうしよう」と、悩む部分も多いと思います。
働きながら転職活動を始めて、自分にはどういった職場で働ける可能性があるか調べてみるといいでしょう。
パワハラは最悪うつ病になるリスクがあるので、逃げるが勝ちです。
あまりにひどいようなら「労働基準監督署」に相談しましょう。
結局は働きやすい環境が、仕事のパフォーマンスが上がり、将来の出世にもつながります。
なので、あまりにも仕事を押し付けてきて精神的に辛いと感じている方は転職活動を始めてみてもいいでしょう。
むしろ、自分に逃げ道があると思うだけでも、押し付けを断る勇気にもなりますし、仕事に対するプレッシャーを避けることができます。
投資やギャンブルでも、引き際が大事なように、仕事も人生の大半をかけた投資です。
なので、自分のことを第一に考えて、我慢できる範囲を見極めて引き際は間違えないようにしましょう。
この記事を書いた人
菊池優香。1991年生まれ。退職代行で7年勤務。今まで退職したい人や職場でのトラブル、ブラック企業を担当。仕事の辞め方、職場の悩みの解決をアドバイス。新入社員から中高年、女性特有の問題までフォロー。
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