転職での年収のサバ読みをしようとする人は多いです。
年収のサバ読みは、どこまでがOKなのか?どの程度のサバ読みであればバレないのか解説していきます。
サバ読みを失敗すると、採用取り消しになることもあるので注意しましょう。
この記事を書いた人
安藤麗奈。1987年生まれ。転職エージェント計3社で11年勤務。z転職のような一人一人に合った転職エージェントを紹介するサービスやリクルート系転職サービス、ブラックな転職エージェントでの勤務経験もあり。既卒から一般転職・ハイキャリア・専門職の方までフォロー。
転職の年収サバ読みはどこまでバレない?
むしろ、転職をすることで年収が下がってしまうのであれば転職したくないと考える人や、生活がやっていけなくなるという方も多いですね。
その場合、前職よりも年収を上げようとして、前職の年収を「サバ読み」しようとする人が多いです。
実際に転職の面接ではどのようになっているのか解説していきます。
大手企業であれば源泉徴収額を聞かれる
源泉徴収票とは、会社から毎年もらうこのような表です。
正社員で働いていると1度はもらったことがあると思います。
なので、聞き方として「源泉徴収額の額面はいくらですか?」「源泉徴収票に載っている年収を教えてください。」という言い方で聞いてきます。
ちなみに、この時には源泉徴収票を見られることはありません。
そして面接で言っていた年収額との違いがあれば、大問題となります。
最悪の場合、採用取り消しになりますし、前職の年収に基づいて給与額を決めていた場合は、採用取り消しまでも行かないものの給与額の減額がある場合もあります。
また、会社の規約にこのような嘘をつく行為は違反と定められていることも多いので、採用取り消しになることもあります。
また、入社後に本人側の問題で退職となった場合は、もちろん失業保険などは受けられません。
(そもそも失業保険は1年以上働いていないと受け入れません。)
どんな企業でも、入社後に源泉徴収票の提出が求められる?
大手企業でなければ、年収をサバ読みしても大丈夫なのかと思う人も多いと思います。
なぜ、必ず求められるのかと言うと、社会保険や年金の手続きをする時に前年度の給与額や所得に応じて書類を作成する必要があるからです。
なので、年収のサバ読みは、必ずバレると覚えておきましょう!
これくらいならOK?年収のサバ読みをしてもバレない例
また、面接では少し多めに言う人も多いので、四捨五入程度なら許容される面もあります。
この辺りについて詳しく紹介していきます。
年収のサバ読みがばれない例
年収のサバ読みがバレない例として、面接をする人が現場で、人事の人と面接時のやり取りをきっちりと共有していない時です。
例えば、トラックドライバーで現場の部長レベルの方が面接を行い採用を決め、入社後の手続きは人事の人が機械的に行った場合、バレません。
このように、入社後に源泉徴収票を提出した時に、面接時とは違う総務課や人事担当が処理を行った場合はバレません。
四捨五入程度なら許される?
よく言われるのが、四捨五入程度なら年収をサバ読みしても良いのかどうかということです。
年収346万円 ⇒ 年収350万円
この程度であれば、年収のサバ読みとして許容範囲と言っていいでしょう。
しかし、年収325万円を350万円と言ったり、360万円を400万円というのはNGです。
サバ読みより、前職の年収で判断しない会社を選ぶことが重要!
最近では、前職の年収から採用後の給与を決めるのではなく、その会社の仕事内容やあなたの知識、スキルによって年収が決まることが多いです。
それに最近は政府によるの賃上げも進んでおり、以前の転職から年数がたっていれば、同じ仕事でも年収が上がっていることが多いです。
20代であれば、昇給幅が1万円程度まで、30代を超えても数万円ということが多いでしょう。
しかし、世の中の年収は上がっているので、中途採用求人を出すときは、今働いている人より高い年収設定になっていることもあります。
要するに、その会社の年収があらかじめ決まっていて、そこにあなたのスキルや今までの経験がプラスアルファされるということです。
なので逆に言えば、年収をサバ読みしたからと言って必ずしも転職後の年収が上がるというわけではありません。
市場相場が上がっているので人材確保時の年収は上がっている
重要なのは、今よりも標準となる社員の年収額が高い会社を選ぶということです。
同じ仕事内容でも、今よりも年収の高い会社はたくさんあります。
一番重要になってくるのは、社員に給与としてしっかりと還元を行っている「給与の高い会社」に転職をするということです。
よく言うブラック企業に転職してしまうと、いくら年収をサバ読みしようと、前職よりも年収が下がるということはもちろんあります。
なので、サバ読みをするということを考えるのではなく、給与額や賞与額が今よりも大きい会社の面接を受けるということが一番重要になります。
今より年収の高い会社を見つけるには?
年収の高い会社を見つけるには「Indeed(インディード)」で求人を探していたり、Googleで「(都道府県) 求人」など調べていては見つかりません。
また、ハローワークで求人を探すなんてもってのほかです。
これらの求人は、予算がない会社(お金のない会社)が求人を出しているので、安月給の求人ばかりを見ていることになります。
経験がなくても年収の高くなる会社を見つけるには、転職専門のサービスから求人を見つけるようにしましょう。
20代が年収を上げる場合
特に20代は年齢や今の状況によって、最適な転職エージェントが別れています。
第二新卒(25歳くらいまで)に特化した転職サービスと、20代のキャリアを生かした転職では利用する転職エージェントも大きく変わります。
さらに、専門分野も利用する転職エージェントは変わります。
IT業界や飲食業界、金融、その他専門職など業界によってそれぞれ専門の転職エージェントがあります。
年収500万円以下の場合は、掛け持ちは必須でおすすめは「リクルートエージェント」と「doda(デューダ)」どちらも名前を聞いたことがあると思います。
30代以上の一般転職エージェントは、求人数がものを言います。
リクルートエージェントやdodaといった大手転職エージェントもつかいつつ地方密着型の転職エージェントを使うなどして、できるだけ多くの求人を見るようにしましょう。
年収500万円以上の人に特化して、年収を上げるために求人を探してくれるサービスです。
専門の担当者がついてくれるので安心して転職をすることができますし、ハイクラスの方が年収を上げて転職する場合に向いています。
優良求人ばかりを扱っていますし、IT系、技術職、幹部職や大手企業の求人には強いです。
転職エージェントでサバ読みするのはどうか聞くのもあり!
転職エージェントでは毎日のように年収を上げたい人の転職の相談を受けています。
なので、自分の今の年収や職種、経歴であればどれぐらいのサバ読みをしてもいいのかということを聞いてみるのも一つです。
年収を上げて転職したい事をしっかりと伝えれば、対応してくれます。
サバ読みをしないでも低年収から高年収になることができる求人はあります。
もし、今よりも年収の高い会社に行きたいのであれば、「年収を上げたいから転職エージェントに登録しました」とハッキリ伝えるようにしましょう。
転職エージェントでは、年収を上げたいと伝えない人には、低年収の求人を紹介しようとしてきます。
しかし、400万以上の求人で探している!今より30万年収を上げたい!など具体的にいうことで、転職エージェント側もその希望に沿った年収の求人を出す仕組みになっています。
嘘をついて転職するのではなく自分の本心をしっかりと伝えて転職をすることが高年収で快適な職場への転職をする一番の近道です。
自分で変に求人を探して失敗してしまうなんてことをしてしまわないようにしてくださいね。
一度、転職してしまうと次やめるのも難しくなりますからね。
この記事を書いた人
安藤麗奈。1987年生まれ。転職エージェント計3社で11年勤務。z転職のような一人一人に合った転職エージェントを紹介するサービスやリクルート系転職サービス、ブラックな転職エージェントでの勤務経験もあり。既卒から一般転職・ハイキャリア・専門職の方までフォロー。
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